これは、ギター弾き歌手・死神紫郎が教える
「ソロで音楽活動する4つのメリット・デメリット」だ。
これからソロで音楽活動しようと考える人や、
音楽活動に行き詰まっている人には、少しは役立つかもしれない。
ソロで音楽活動する4つのメリット
①自分のペースで活動できる
ソロで活動する最大のメリットだ。
他人のペースに合せる必要がない。
すべての物事を自分の意思で決められる。
「次のライブはいつにしよう」
「次のCDはいつまでに発売しよう」などと、
いちいち相談する必要すらない。
ライブ直前に気分でセットリストを変えても良いし、
生演奏スタイルの人なら、
ライブ中にアレンジしたって構わない。
スタジオに遅れてくるメンバーへの不満もないうえに、
自分がスタジオに遅刻しても誰にも怒られない。
何事に於いても誰からの指図も受けない。最強だ。
②メンバーチェンジがない
バンドをやっていると、
メンバーが「辞めたい」と言って脱退することがある。
または「〇〇はダメだ」とクビにすることがある。
バンドを組む以上、メンバーとの出会いと別れは必ずある。
仕方のないことなのだが、
後釜を探して練習し直すことは、はっきり言って時間のロスだ。
現メンバーで積み上げてきたアンサンブルを一旦壊して、
もう一度作り直すのは大きな労力がいる。
ソロはその点、メンバーの脱退がない。
自分が辞めない限りは続くのだ。
解散も脱退もない、メンバー俺ひとり、最強だ。
③練習したいときが練習日
バンド最大のストレスはスタジオ予約だ。
ギターは月水金以外希望で土日は昼のみ、
ベースは火金希望、キーボードは返信なし。
ボーカルは土日NGできれば木曜希望。
あなたはスタジオ予約をする側、頼む側だったかは分からないが、
もうこんな面倒とはおさらばだ。
「あ、練習したいな~」
と思ったら個人練習でスタジオを予約したらいい。
また「今日は練習気が乗らないからやーめた」
とサボることも可能なのが、ソロ活動の醍醐味だ。
そのまま昼寝をしたって、誰にも怒られない。
練習をするもしないも思いのまま。最強だ。
④喧嘩がない
バンドを組んでいると1度や2度、いや10度は喧嘩するものだ。
皆、自分の意見が正しいと主張するから喧嘩になる。
なるべく喧嘩にならないようにと主張を押さえると、
それもそれでストレスが溜まったり、
主張をしないように意識するうちに所属バンド自体に興味を失ったりする。
しかし、ソロになってしまえば自己主張をするのは自分しかいない。
誰にも反論されないので、自分の方針が無投票で可決される。
ソロは喧嘩するメンバーがいない、最強だ。
ソロで音楽活動する4つのデメリット
①メンバーがいない
当たり前だが、メンバーがいない。
すべてを一人でやる、ということだ。
作曲中、アレンジに迷ったとき、
良い感じにリズムやキメを提案してくれたドラムがいない。
WEBサイトの更新が得意だったキーボードがいない。
バンドを背負ってくれたボーカルがいない。
演奏の調子が上がらない時に盛り立ててくれたギターが居ない。
自由を求めてソロになったはずなのに、
なんだか不自由なことも増えた気がする。
あれ、思ったより楽じゃないぞ。目から水が…。
②手が2つしかない
ソロで活動しているとよく実感する。
ギターを弾いて歌うだけで両手が塞がってしまう。
「できれば、このフレーズにベースの音を足したいんだけど」
と思っても手は2つしかない。
もう1本、2本くらい手があればなぁ…、
阿修羅になりたいと何度考えたことか。
まさに人手が足りない。
自分がもう一人ほしくなる。
あれ、目から水が…。
③金銭負担が100%
レコーディングの費用も、
CDの制作費もすべて、100%自己負担。
自主企画でライブハウスを借りようものなら、
一時的にとはいえ一人で20万くらいのリスクを背負うことになる。
お金のことをどうするか、知恵を出し合うメンバーがいない。
バンドのときよりもお金の苦労が3~4倍に爆上がりする。
あれ、目から水が…。
④すべての失敗は自己責任
自分がやりたいようにやった結果が、
そのまま跳ね返ってくる。
成功して大拍手ならいいが、失敗したときは悲惨だ。
誰のせいにもできない。
「全て自分のせい」という、
全く無慈悲な現実を突きつけられる。
「失敗したっけ?気づかなかったよ」
と励ましてくれるメンバーがいない。
恥と赤字の2つを背負って家に帰る。
あれ、目から水が…。
まとめ
ソロで音楽活動する4つのメリット
①自分のペースで活動できる…誰からの指図も受けない、最強。
②メンバーチェンジがない…メンバー俺ひとり、最強。
③練習したいときが練習日…急にサボることもできる、最強。
④喧嘩がない…喧嘩する相手がいない、最強。
ソロで音楽活動する4つのデメリット
①メンバーがいない…誰も助けてくない。
②手が2つしかない…人手が足りない。
③金銭負担が100%…割り勘できない。
④すべての失敗は自己責任…全部自分のせい。
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