これは、ギター弾き歌手・死神紫郎が教える
音楽活動継続の方法・4つのヒントだ。
これから音楽活動を始めようと考える人や、
行き詰まっている人には、少しは役立つかもしれない。
①止まっても辞めない
音楽活動は登山に似ている。
頂上を目指し歩き、疲れれば休む。
夜になればシュラフに包まって眠る。
音楽活動も同じで、何回でも止まってもいい。
辞めない限りは続くのだ。
音楽活動はエネルギーを使う、故に精神力も体力も削られる。
だが、削られるほどのエネルギーを使うからこそ、
人の心を初めて揺さぶることができる。
辞めたくなるときもあるが、それはだいたい疲れているときだ。
疲れたなら休んだらいい、回復したらまた歩き出せばいい。
「まだまだいけるわ」→「もう駄目かもしれない」→
「アレ?まだまだいけるわ」→「やっぱもう駄目かもしれない」→…
継続にはこのようなサイクルがつきものだ。
問題は「もう駄目かもしれない」の部分をどう乗り越えるかにある。
この「もう駄目かもしれない」期は、
登山中、嵐に見舞われたと考えよう。
嵐に見舞われたとき、
登山家は耐風姿勢を取って留まるはずだ。
音楽活動の場合も、自分なりの耐風姿勢を取ればいい。
私の耐風姿勢は、
1.練習も創作も一切しない
2.いなり寿司かラーメン、カレーを食べる
3.たくさん寝る
4.難しくない本を読む
の4つだ。
一見ただのサボりのようだが、
これも嵐をやり過ごすために必要な耐風姿勢なのだ。
嵐の真っ只中である「もう駄目かもしれない」期に
なにか決断するのは避けた方がよい。
経験上「もう駄目かもしれない」期に決断すると大抵失敗する。
決して“落ち着いている”状態ではないからだ。
決断は嵐が過ぎてからでも遅くはない。
この「まだまだいけるわ」期と
「もう駄目かもしれない」期を繰り返すうちに、
このバイオリズムがある程度、予測できるようになってくる。
そうすればしめたものだ。
『あ~、「もう駄目かもしれない」期だわ!
練習放棄!大勝軒行って本読んで早く寝よっと。』
というふうに、安定の耐風姿勢を取れるようになる。
辞めたくなったらまずは止まって、耐風姿勢を取ろう。
②嫌なことはなるべくやらない
好きなことをやるのは当たり前だ。
何故なら楽しいからだ。
だが、嫌なことはどうだろうか?
まわりに勧められて、嫌いな打ち上げ、
嫌いな物販チェキ、嫌いなSNSなど、
なにかを無理してやっているということはないだろうか?
「仕事は我慢料」的なことを
美輪明宏は言ったが、私はそうは思わない。
やりたくないことはなるべくやらない方がいい。
「やりたくない」「嫌だな」と思うことは、
どうしたってパフォーマンスが落ちる。
無理してやることは、そもそも向いていない。
その代わりに「あなたの好きなこと」
「あなたの得意なこと」をやればいい。
その方が、音楽活動がもっと楽しくなるはずだ。
勿論、嫌なことは一つもやるな、ということではない。
どうしたって「嫌なこと」、
「苦手なこと」をやらなければいけないときもある。
だが、それを最小限にすることはできる。
ポイントは“なるべく”嫌なことはやらない、ということだ。
「あなたの好きなこと」
「あなたの得意なこと」を最大化できるように、
嫌なことは“なるべく”やらないようにしよう。
③批判は嫉妬
好きなことを好きなようにやっていると、
不思議と批判されるようになる。
批判の大半は嫉妬だ。
これも長年の経験に基づく実感だ。
批判されたときあなたのメンタルは削られるだろう、
だが安心してほしい。
今からそれを完全に無効化できる素晴らしい呪文を教えよう。
少し難しいからメモの準備をお忘れなく。
「うるせー、バーカ」
以上だ。
頭の良いあなたはもう覚えてしまったようだ。
何か批判されたら、頭の中でこの呪文を唱えてみよう。
そもそも批判してくる人は、重課金ユーザーだろうか?
あなたの活動を全面的に保証してくれる人だろうか?
批判してくる人に限ってほぼ無課金ユーザー、
保証なんて勿論してくれないなのだ。
そんな人の言うことをイチイチ、受け止める必要はない。
たまに参考になる批判もあるので
そういうときだけ都合よく頭に入れておいて、
それ以外は「うるせー、バーカ」の呪文で無効化しよう。
④最大のファンは自分
ライブでお客さんが少なかった日、音源やグッズが売れなかった日、
チケットノルマが10万赤字になった日、
あなたは自分にはファンが居ないんじゃないか?と落ち込むだろう。
だが大丈夫だ、あなたには最強のファンがいる。
それはあなた自身だ。
自分の音楽活動の大変さを誰よりも理解し、
楽曲を大事にしてくれる最大の支援者が自分だ。
練習もライブも失敗だらけでも、
自分が教祖で、自分が信者で良いのだ。
そう思えた瞬間から、あなたは最強になれる。
活動を継続するコツでもっと大切なのは、
自分を信じることだ。
自分を信じるということは、
自分の音楽に責任を持つということだ。
あなたの一番のファンはあなた自身。
なにもおかしいことはない。
まとめ
①止まっても辞めない…「もう駄目かもしれない」期は耐風姿勢
②嫌なことはなるべくやらない…好きなこと・得意なことを最大化
③批判は嫉妬…批判を無効化する呪文「うるせー、バーカ」
④最大のファンは自分…まずは自分が教祖・自分が信者
コメント